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地震の前にナマズが騒ぐ
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地震となまず・ナマズ・鯰

ここでは地震・ナマズ・電磁波の3つのちょっとふしぎな関係のお話しです。

鯰・なまず・ナマズ

はじめに

 地震前にナマズが大暴れをする、昔からの言い伝えとして今でも語り継がれています。でも、そんなの迷信だと思っている人も少なくないでしょう。きっと「超能力」みたいな非科学的なものと同じように考えられてしまっていることが多いためではないでしょうか。でも少し考えてみてください。地震が起こる前、人々があまり気づかないような変化が自然界で起こっているとしたら、動物がそれを感じてもいいのではないでしょうか。動物はしばしば人間より遥に優れた感覚を持っています。たとえば、クジラは音波を使って何千kmもはなれた仲間どうしでコミュニケーションをとるといいます。鮭は必ず自分が生まれた川に戻ってきます。人間はこのように鋭い感覚は持ち合わせていません。

 ならば、ナマズにはどんな人間よりはるかに優れた能力があるのでしょうか。ここがこのお話のミソになります。驚きになられる方も多いでしょうが、なんとナマズは鋭い電気感覚を持つ魚なのです。何のためにそのような感覚を持つようになったのかについては後に説明します。ナマズと電磁波(または水中電場)は何とか結びつけられそうでしょ。

 次に疑問に思うのが地震と電磁波がどう結びつくかということになります。地震が起こるということは断層が動くことです。断層が動くためには断層近辺で地殻に大きな力がかかっている必要があります。力を加えて物を壊すことを考えてみてください。完全な破壊が起こる前にミシミシいいますよね。地震が完全な破壊と見なすと、地震の前にミシミシという小さな破壊が起こるというのは納得できます。地震前に小さな変化が起こるというのはこのミシミシといっている時に当たります。このときに何らかの機構で電磁波が放出されることがあるのならば、地震と電磁波が結びつきます。

ナマズの鋭い電気感受性

 魚と電気という言葉からどんなことを想像するでしょうか。よく連想されるのはデンキウナギのように水中放電をして獲物を気絶させ、そのスキに食べてしまうという攻撃型の魚でしょうか。こういう魚は電気を能動的に使用して餌をとっています。

 しかし、ナマズの電気の使い方は少し違っています。デンキウナギのような能動的でなく、受動的な使い方をしているのです。ナマズの体には全身に電気受容器が備わっています。これはごく微弱な交流水中電場(数十マイクロV/m、マイクロは100万分の1倍)を感じることが出来るとされています。ちなみに人間が水槽の中に手を入れて、ピリピリと感じるのが数十V/mですから、ナマズは人間の100万倍鋭い感覚を持っていることになります。

 なまずはこの鋭い電気に対する感覚をうまく捕食(餌をとって食べること)に利用しています。ナマズは肉食です。小魚などを餌としています。どんな魚でも魚は生きている限り、自分の体の周辺に電場を生じさせています。これは体内と体外の塩分濃度が違うために起こることで、それを調節するのがエラの役割です。魚の周りに出来る電場はエラの周辺でもっとも強くなります。この現象は淡水に棲む魚でも海水に棲む魚でも同じです。ただ違うのは淡水だと体内の塩分濃度の方が高く、海水では体内の塩分濃度の方が低いということです。

 小魚がナマズの近くを泳ぐと、ナマズは全身にある電気受容器で餌の接近を感じ取ります。でもまだナマズは行動を起こしません。じっとしています。ナマズにとって射程圏内に小魚が入ってきたことが分かると一気に飲み込んでしまいます。ナマズから見れば、餌は自分はここだよとわざわざ信号を出しながら泳いでいるわけで、この信号をキャッチするアンテナを持っていることは視界の利かない沼などに棲んでいるナマズにとっては視覚より重要な感覚なのかもしれません。

 他の魚ではどうでしょう。ナマズのような電気受容器を持っている魚はあまり多くありません。ナマズの他で電気受容器を持っているのはサメやエイなど限られています。電気受容器を持っていない魚の場合、電気に対する感受性は体側筋の痙攣を起こすまで何の反応も示しません。それは数V/mという人間が水槽に手を入れてピリピリと感じるのと10倍程度しか変わらない強度なのです。

地震の前に電磁波?

<<工事中>>

地震前のナマズの行動

<<工事中>>

 
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